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って別に読むのを失敗したとかそうゆうのではなくて。
とまぁなんとか栃木で読み切った本についておなじみの感想文。
こんなの。
人体 失敗の進化史 遠藤秀紀
あの前から解剖学だのなんのってかっこつけてたやつです。
実際のとこは普通の新書なので至って一般人向けですね。
進化というとダーウィンなんかが思い浮かびますかね?
特に私は前期の大変でうざったい英語の授業で
ダーウィンさんについてお勉強してたんで逆にそれしか頭に浮かばないんですが(・ω・;)
和訳しても意味が分からないと言う殺人的なあれね。母国語でわからんものを英語でどうしろと。
でもまぁ進化とかそういうの好きなので、かろうじて興味はありましたが。
と言うわけで、今最も受け入れられているっぽいダーウィンの進化説。
ご存知かとは思いますが、
例えばキリンの首が長いのは神様がそういう風に作ったから…ではなく、
キリンが自分で高いところの葉を食べようとしたから…でもなく、
他よりちょっと首が長くて、高いところの葉を食べることができたものが生き残ったから
というように、一切の意思は関係なく、偶然環境に合った特徴を持った個体が生き延びて
その特徴を子孫に受け継いで今の姿になったというような考え方をいいます。
それをふまえるとこの本はあんまり落ち着いて読めないかもしれません。
すごく面白いんですが、まるで人類やあるいは臓器や骨が意志を持って変わっていったような
印象を受けてしまうので…まぁどっちが真実かなんてわかりませんけどね。
大体にして設計図という考え方自体あんま突き詰めちゃいけない気がします。
いやしかし前置きという名のぼやきが長いな。そろそろ内容。
筆者は「遺体科学」として、死んでしまった動物を解剖して
進化の謎をつきとめようとされている教授さん。
彼がいうに私たちの体は何度も設計図を付け足されたぼろぼろの体らしいです。
進化の期限の動物は、美しくきれいな左右対称であったのに、
心臓を作り血管を作り肺を作って陸上で生活しようとした結果
心臓は左に傾き肺はおしあげられるようにアンシンメトリーになってしまったとか。
しかもその肺はもともと魚の浮袋でしかなかったとか。
耳は耳小骨やあぶみ骨などの細かい骨によって成り立っているが、
これは外界の空気の振動を受けやすくしようとあごの骨を改良して独立させたものだったそうな。
しかももともと耳の骨が蝶番の役割を果たしていたのに、いつの間にかそれより
もっと口に近い骨が引き延ばされて蝶番をさせられている…
だから私たちのあごははずれてしまうような欠点をもつのだとか。
そして人間が人間たる根本、二足歩行については
地球ができてから今まで生物が遭ったことのない目に遭わされるという現象らしい。
つまり重力に変な方向から引っ張られるということ。
動物の内蔵は、重力がお腹から下へ掛かっていたのに私たちはお尻の方へかかっている。
つまり足を支え後方からの衝撃に耐えるような役割を果たすだけだった骨盤に
全内臓の重力がかかってきてしまった…だから人間の骨盤はお皿のような形をしているとか。
しかもその副産物として足は骨盤の後ろの方、動物だったら後ろ足を天へ向けるなんていう
不可能な動きができるようになった。ビールマンスピンはその賜物であるといえるとか。
また2足歩行が起こしてしまった悲劇として脳への血流を垂直に吹き上げなくてはならなくなり
それが故に脳出血や脳梗塞などのリスクも多く背負ってしまうことになったとか。
恐竜の翼は薬指だけで支えているとか。
鳥類にも臍があるとか。
…とまぁこんなびっくりまめ知識が大量に入っているのですよ。はい。
もうちょっといろいろ骨とか筋肉とか知ってから読んだらおもしろいんだろうなーなんて。
しかし、「設計図を改良する」とか、「音を聞こうとする」「2本足で歩こうとする」
なんて、恣意的にしか思えないようなこと、どうやって進化につながったのでしょう。
生物の意思が進化に反映されている。
なんて認めちゃえばダーウィン先生のお話は成り立たなくなっちゃうし
認めなければ私たちの先祖や子孫は体があっちこっち違うように作られて
そのうちうまくいったものが受け継がれていることになる。
でもおばあちゃんと自分の体なんて、ほとんど違うところなんてないじゃないかと思うし…
こんがらがりますわ。そんな100年かけてもわからんような微細な変化で
2足歩行ができるようになるもんなのかな? 時間ってすごいなぁ…
とか。いろいろ考えられましたね。
自分と猿の違いとか、なんでこんなとこに骨なんかあるんだ邪魔だ! と思ったことがあったりとか
じゃなきゃ純粋に進化に興味ある方なら読んでいておもしろいとおもいます。
…って記事を書いたのに公開を忘れていました泣 うぅ…
そういうわけでしばらく更新滞りましたね。またいろいろ書こ。
もうそろそろ推薦入試近いしね。お手伝いできたらうれしいです。
医学生ブログランキングに投票お願いしまっす☆
とまぁなんとか栃木で読み切った本についておなじみの感想文。
こんなの。
人体 失敗の進化史 遠藤秀紀
あの前から解剖学だのなんのってかっこつけてたやつです。
実際のとこは普通の新書なので至って一般人向けですね。
進化というとダーウィンなんかが思い浮かびますかね?
特に私は前期の大変でうざったい英語の授業で
ダーウィンさんについてお勉強してたんで逆にそれしか頭に浮かばないんですが(・ω・;)
和訳しても意味が分からないと言う殺人的なあれね。母国語でわからんものを英語でどうしろと。
でもまぁ進化とかそういうの好きなので、かろうじて興味はありましたが。
と言うわけで、今最も受け入れられているっぽいダーウィンの進化説。
ご存知かとは思いますが、
例えばキリンの首が長いのは神様がそういう風に作ったから…ではなく、
キリンが自分で高いところの葉を食べようとしたから…でもなく、
他よりちょっと首が長くて、高いところの葉を食べることができたものが生き残ったから
というように、一切の意思は関係なく、偶然環境に合った特徴を持った個体が生き延びて
その特徴を子孫に受け継いで今の姿になったというような考え方をいいます。
それをふまえるとこの本はあんまり落ち着いて読めないかもしれません。
すごく面白いんですが、まるで人類やあるいは臓器や骨が意志を持って変わっていったような
印象を受けてしまうので…まぁどっちが真実かなんてわかりませんけどね。
大体にして設計図という考え方自体あんま突き詰めちゃいけない気がします。
いやしかし前置きという名のぼやきが長いな。そろそろ内容。
筆者は「遺体科学」として、死んでしまった動物を解剖して
進化の謎をつきとめようとされている教授さん。
彼がいうに私たちの体は何度も設計図を付け足されたぼろぼろの体らしいです。
進化の期限の動物は、美しくきれいな左右対称であったのに、
心臓を作り血管を作り肺を作って陸上で生活しようとした結果
心臓は左に傾き肺はおしあげられるようにアンシンメトリーになってしまったとか。
しかもその肺はもともと魚の浮袋でしかなかったとか。
耳は耳小骨やあぶみ骨などの細かい骨によって成り立っているが、
これは外界の空気の振動を受けやすくしようとあごの骨を改良して独立させたものだったそうな。
しかももともと耳の骨が蝶番の役割を果たしていたのに、いつの間にかそれより
もっと口に近い骨が引き延ばされて蝶番をさせられている…
だから私たちのあごははずれてしまうような欠点をもつのだとか。
そして人間が人間たる根本、二足歩行については
地球ができてから今まで生物が遭ったことのない目に遭わされるという現象らしい。
つまり重力に変な方向から引っ張られるということ。
動物の内蔵は、重力がお腹から下へ掛かっていたのに私たちはお尻の方へかかっている。
つまり足を支え後方からの衝撃に耐えるような役割を果たすだけだった骨盤に
全内臓の重力がかかってきてしまった…だから人間の骨盤はお皿のような形をしているとか。
しかもその副産物として足は骨盤の後ろの方、動物だったら後ろ足を天へ向けるなんていう
不可能な動きができるようになった。ビールマンスピンはその賜物であるといえるとか。
また2足歩行が起こしてしまった悲劇として脳への血流を垂直に吹き上げなくてはならなくなり
それが故に脳出血や脳梗塞などのリスクも多く背負ってしまうことになったとか。
恐竜の翼は薬指だけで支えているとか。
鳥類にも臍があるとか。
…とまぁこんなびっくりまめ知識が大量に入っているのですよ。はい。
もうちょっといろいろ骨とか筋肉とか知ってから読んだらおもしろいんだろうなーなんて。
しかし、「設計図を改良する」とか、「音を聞こうとする」「2本足で歩こうとする」
なんて、恣意的にしか思えないようなこと、どうやって進化につながったのでしょう。
生物の意思が進化に反映されている。
なんて認めちゃえばダーウィン先生のお話は成り立たなくなっちゃうし
認めなければ私たちの先祖や子孫は体があっちこっち違うように作られて
そのうちうまくいったものが受け継がれていることになる。
でもおばあちゃんと自分の体なんて、ほとんど違うところなんてないじゃないかと思うし…
こんがらがりますわ。そんな100年かけてもわからんような微細な変化で
2足歩行ができるようになるもんなのかな? 時間ってすごいなぁ…
とか。いろいろ考えられましたね。
自分と猿の違いとか、なんでこんなとこに骨なんかあるんだ邪魔だ! と思ったことがあったりとか
じゃなきゃ純粋に進化に興味ある方なら読んでいておもしろいとおもいます。
…って記事を書いたのに公開を忘れていました泣 うぅ…
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無題
そこまでしなくても・・・とは思いますが、少し偏った本を読んだ時は、逆の説をみたり、スタンダードな通説を調べると勉強になりますよ。新書は、個人的な意見が反映されやすい文献なので。
・・・相変わらず知ったようなコメントで申し訳ないです(^_^;)
・・・相変わらず知ったようなコメントで申し訳ないです(^_^;)
無題
体に関しては時には理論を外れることがありますから、
時にはこんな考えたも必要かもしれませんね。
私の師匠は、良書かどうか分からない内は、読書量が足りないと言います。
迷いがなくなるまで読めというのです。
私もまだまだ読み方がたりないのです…
時にはこんな考えたも必要かもしれませんね。
私の師匠は、良書かどうか分からない内は、読書量が足りないと言います。
迷いがなくなるまで読めというのです。
私もまだまだ読み方がたりないのです…
無題
かまきりさん
確かに、反対の意見を読むのってすごく力になるって聞きました。いい本ありますかね?
とはいっても別にこの筆者さんが変な進化論を訴えているというわけじゃないんですけど、なんかそう思ってしまうのですよ汗
医学を長く勉強された方に読んでどう思われたかも聞いてみたいです!!
確かに、反対の意見を読むのってすごく力になるって聞きました。いい本ありますかね?
とはいっても別にこの筆者さんが変な進化論を訴えているというわけじゃないんですけど、なんかそう思ってしまうのですよ汗
医学を長く勉強された方に読んでどう思われたかも聞いてみたいです!!
プロフィール
HN:
さー
性別:
女性
職業:
医学生兼自宅警備員
自己紹介:
にほんブログ村
さーと申します。
片田舎の医学生です。
5年生とか、
試験の受け方を忘れそう
ポリクリ残るは
外科うろぎねあたり。
ちょっと詳しい自己紹介。
このブログを通してたくさんの方から励ましていただいたり、ご意見いただいたり、人の輪が広がったり、とても楽しくてためになっております。
読んだついでに投票やコメント下さるとジャンピング土下座いたします。
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