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 片田舎無鉄砲医学生6年、さーの日記とか載ってます。
 弓がーる四段
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続けております読書企画。
一日一冊がんばる。


解剖学はおもしろい 上野-正彦



来年から解剖あるわけですしね、ちょっと思い切った予習というか
でも簡単な部分はきっとこんなもんじゃないんだろうなーだし
難しい部分はあーわかんねっつって若干ぶっ飛ばしてましたごめんなさい。
でも、生化で勉強したのでてきたんですよ!!
ホスファターゼだとかでヒドロギナーゼだとか乳酸とか!!!
…説明はできなくなっちゃったけどorz
来年も勉強するってのに。ひどい記憶力だ。

えっとこの解剖学の本ですが、
最初は死斑の状態だとか土左衛門状態だとか
腐敗した肉体の状態でも死因がわかるとか、
サスペンスドラマでも使える知識が増えた感じで、
気持ち悪いとか怖いとか言う感情もなく
人間って死んでしまうとそうなるんだ…とか、
これで解決する事件が多いんだろうなぁ…て感じです。
特に、死体から出るガスはあまりにも多くて、
冷蔵庫をくくりつけても湖の底から浮いてくるというのを読んで
人間の思う通りに完全犯罪なんて無理なんだなぁと思われました。

ただ一つ、悲惨だなぁと思ったのは、
赤ちゃんが生まれたときの「おぎゃー」という産声について。
酸素を肺に送り込んで、陸上動物の呼吸を初めてするという意味で
第一呼吸と呼ぶみたいですが、
医学上ではこれが人間の出生という定義になっているそうです。
もし、死産であれば赤ちゃんは第一呼吸をしないので、
肺の中に空気が入らないとのこと。
医療ミスか、死産かというところで、赤ちゃんの肺の状態を見れば
解決するとのこと。
ちなみに刑法上では、母体から体の一部が出た瞬間が『出生』
民放では母親との体が分離された瞬間が『出生』ということで
分けて考えているそうです。へぇー。
やっぱり刑法は人間の命を極限まで尊重してますわな。
話は戻って。
昔はボットントイレだったために、病院に行けなかった母親が
トイレでつわりが起きて、そのままトイレに産み落としてしまうということが
少しだけあったようです。
その際、吸引中に赤ちゃんが屎尿まみれになって出てきて、
その肺の検査をしたところ、肺に空気がなかったため、
ただの『死体遺棄』の事件として調べ始めました。
ただ、調べてみると、気道に屎尿が入っているとのこと。
つまり、その赤ちゃんは第一呼吸をしたものの、
屎尿を大量に吸い込み、窒息死してしまったことがわかり、
この事件は『殺人』『死体遺棄』のふたつの罪を見るとのこと。
なんか…すさまじいですね。
他の話はふーんって見てましたが、
これは嫌な気分になりました…。
やっぱり人間の赤ちゃんの命は違う、大切にしなきゃって
心のどっかで確実に思ってますね、私自身。
少し安心かも。

あともひとつ。本には関係ないけれども。
バラバラ死体の、無期懲役判決ありましたよね。
あれ、みなさん死刑と無期懲役どっちが適当だと思いました?
母が、いつ裁判員になるかもわからんからってことで
考えていたので私もついでに…
一人の殺人は、基本的に死刑を適用しないんですよね?
でも、バラバラにして溶かして捨てたのが残忍だってことで
死刑をしたほうがいい…てことですよね?
すんませんあんまわかってないんで間違ってたらご指摘いただければと。

私自身は、無期懲役でいいんだと思います。
だって、殺し方が残忍だとか、苦しめたとかじゃなさそうなんですよね。
死んでしまって、痛みに顔をしかめなくなってから、
バラバラにしちゃったんですよね?
確かに普通の神経の人間じゃできないですし、
自分の家族が殺されて、バラバラになった一部しか返してもらえなかったら
もちろん腹が立つどころじゃすみません。
でも、苦しむ姿がおもしろくて生きているうちに体を砕いたり、
巧妙な手段で計画性を持ってやったことではなさそう。
だとしたら、どうしようもなくなってバラバラにしたことが
残忍で狂気じみているという理由で、今までの死刑の基準を超える必要は
あるのかどうか。
むしろ恐怖におびえた上での、意外とありがちな気持ちから
『分解』する気になってしまったのではないのか?
解剖学の本にも、いじめられた側の逆襲殺人として、
相手をめった刺しにした事件が時々ありますが
それは残忍性を見るべきではなく
相手を恐れるあまりに激しい行動に出てしまうのだそうです。
それは精神論じゃなくて、解剖学的にも証明できるそうで。
めった刺しの傷の中にも、生きているうちの刺し傷か
死んだ後の刺し傷か簡単にわかるらしいです。
致命傷を与えて相手が倒れた後も
攻撃し続けるのは、恐怖心の固まりがなし得ることらしいです。
恐怖を計算に入れるとしたら…?
私たちも極限の恐怖におそわれたとき、
こんなことしないとも限らないんじゃないか?

来年から、私自身も解剖に入るわけですし…
なんだかびみょーですね。 

人が亡くなった後、司法解剖をいやがる家族の姿を
今日のドラマ、VOICEでも見ました。
そうすると、ご遺体に手を加えることに対する考えって
人によってすごく違うんだと思います。
宗教によっても。
そういう面まで考えてしまう本でした。

明日はまた山形もどらな…
めんどくちゃい。


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無題
解剖学ですか。自分は3年生で病理学教室に出入りするまでまともにやったことがなかったので微妙な感じなのですが・・・
そんなときに一番お世話になった本をおすすめしてみます。
「イラスト解剖学」
です。予習には最適かと。見た目がちょっと・・・と思うかもしれませんが、高学年になっても使えます。特に神経系のとこは。完全に頼りになるかというと・・・
かまきり 2009/02/24(Tue)01:15:20 編集
無題
来年…ということは2年の終わりから解剖なのですか?
産婦人科希望ということであれば、帚木蓬生の「インターセックス」は一度読まれたほうが良いかもしれません。サスペンス物としても楽しめるかも。
スプラウト 2009/02/24(Tue)12:06:31 編集
無題
解剖は4年からだと思ってました[絵文字:95]
結構はやくから始めるんですね
2009/02/24(Tue)16:39:00 編集
無題
山形も2年から解剖学をやるんですね

さーさんは無期懲役派ですね
僕は逆に死刑賛成派です
むしろ、普通の死刑だけで物足りないと思ってる
人に苦しみを与えた者は同じ苦しみを味わうべきではないかと考えている
だから、苦しませて死なせてもいいと思う
まぁ、倫理的に許されるものではないが…

人の命を助ける仕事に将来付く人が死刑賛成っていうのは矛盾だけど、現時点ではそう考えている
東方不敗 2009/02/24(Tue)21:42:43 編集
無題
かまきりさん
情報、ありがとうございます!!
結構簡単に具合を悪くしてしまう
貧弱人間ですが、
まずはイラストから慣れるのもありですかね…
来年度の参考にさせていただきます☆
さー 2009/02/25(Wed)00:24:59 編集
無題
スプラウトさん
コメントありがとうございます!
紛らわしく書いてしまい申し訳ありません汗
来年ではなく来年度、つまり
4月すぐから解剖は始まります。
…頑張ります。

ご本の紹介ありがとうございます!
今度借りてみますね。
さー 2009/02/25(Wed)00:27:02 編集
無題
礼さん
ですよねぇ普通あんまり早いと思いませんよね。
一般教養で脳みそとろとろにした直後に
どかんとくるみたいです…
頑張ります。
さー 2009/02/25(Wed)00:28:24 編集
無題
東方不敗さん
ご意見ありがとうございます!
反応していただけるとうれしいものです。

死刑派でしたか。
私自身も、人の命をなんだと思っているんだ
そんな人間生きていたって…
と思う部分も確かにあります。
そういう意味では、もし死刑と言われたなら、ああそうかと
納得してみているかもしれません。
ただ、今回の問題は
「一人の殺人の場合、通常は無期懲役のところを
 残酷な犯行だからという理由で死刑にすべきか否か」
というところにあるんですよね。
(きちんと把握できてるか不安ですがΣ(゚Д゚;≡;゚д゚))
その流れからすれば、
わざわざ特例を適用すべきなのかなぁと思って
書いたのが記事のぼやきでした。
さー 2009/02/25(Wed)01:29:48 編集
無題
やあ、久しぶり、山下です。
ん、ん〜。
そんな死刑うんぬん考えてる暇も無かったな、ここ数年。
浪人時代には死刑は何かの英文で文明的じゃないと言ってたのを読んだ気がするけど、山下は目には目をの気持ちのほうがどっちかっていえば強いかな。
そりゃ死刑の命を断つ処刑人もいかがなものかと思うけどさ。

生きる、死ぬ、の間隔は多分四月末の遺体出しで変わり、そして試験の忙しくなる6月末にまた変わるだろうね。

新2年生ガンバー。

ああ。俺も試験勉強せな・・・


PS.暇なら組織のスケッチを少しでもやっといたほうが良いかもよ。特に生殖器、肝胆膵、消化管から。
山下ジロー URL 2009/02/27(Fri)04:39:42 編集
無題
山下さん
コメントありがとうございます!
ぱんきょー落ちなければ2年生です。
よろしくお願いしますm(._.)m

死刑制度の是非の話となっちゃうと私もあまりはっきり考えられません…
それこそ本能的には、危険な同種は排除されても仕方ないんでしょう。
ただ、殺人っていう罪と同じことを仕返しするのも単純すぎて問題だということなんでしょうね。
今回は、普通の法律を適用させるべきか特別死刑にすべきかだけ考えたのでうまくまとまらないです…

やっぱり組織スケッチすべきですかね。
部の先輩がおっしゃってたコツとやらがつかめればいいのですが汗
分野まで教えてくださりありがとうございます!
できるだけ頑張ってみます。
さー 2009/02/27(Fri)22:08:12 編集
無題
こんばんわ、お初です。同じ山形大学医学部の者です。書き込みするのは初めてなので空気読めなかったらスミマセン。このブログを噂に聞き暇潰しにチラ見してました。

こんな体たらくな生活から2年に飛び込むのがとても心配。だからといってスケッチ先行する気はないのだが…

今回の新書、買っちゃいました。読んでる途中ですがスイスイ読んじゃってます。個人的に法医学に興味があるので、堅苦しいイメージを持ってた解剖学ですが、何か見方が変わりそうな予感だ、あくまで予感。絞殺の話とか少し知ってたし。(ん、そこの人、退かないで…)

話は変わり、医療人の立場は置いといて、私は死刑制度には賛成だ。例えこれまでのペースで凶悪事件が起こっていくとして、無期懲役の囚人が増えていくだろうと考えたときに、彼らを手厚く(決してVIP扱いではない、税金とか労力とか…)構っていて良いのかと思う。確かに囚人達に終わりのない役務を与えるのも処罰ではあるが…

独断と偏見で語ってみた。長文乱文失礼。

P.S. 名前はハンドルネームを使わせて頂いたが、正体は「110番」。これから福岡に向かいます。
ガーネット 2009/02/28(Sat)04:02:46 編集
無題
ガーネット
○○な○゛じゃなくて○○○゛君ね?あってるよね??
どもども。来て下すってありがとう。
しかも本まで読んでみたのね。ありがたしです。
興味あるなんて知りませんでした。
知らないだけで、クラスの中見てみれば
いろんなことに興味ある学生いっぱいいんでしょうかね。
来年からこういう難しめのお話しても
あんましひかない友達が増えれば私はすごくうれしいです。
てなわけで来年からもよろしくです。

死刑賛成vs反対か…
私もちゃんとかんがえてみなきゃなぁ。

また遊びにいらしてください☆
さー 2009/03/03(Tue)19:53:02 編集
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